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OncotypeDX検査について (3)
2010年02月27日 (土) | 編集 |
【追記】2012.8.10
私がOncotypeDX検査を受けたのは2009年です。
この記事の中で、現在におけるこの検査をとりまく状況や、変更点については加味されておりません。
詳細は医療機関等へのご確認をお願い致します。
あくまで当時の一体験談としてお読みいただければ幸いです。





注意:以下の記述には私の個人的な感想が含まれています!
各々のケースによっては違うこともあるかもしれません。
「こういうこともあるんだ~」くらいの軽い気持ちで読んでくださいね~。


(1)では、どのような患者さんに適応があって、何が分かるのかを。
(2)では、検査の概要について述べました。

(3)では検査結果についてご紹介していきたいと思います。
SRL社発行の「OncotypeDX検査結果報告書について」という冊子を元に進めさせていただきます。
(写真を掲載しますが、何かまずい点があれば削除します)

報告書は、リンパ節転移陰性の場合は3枚、陽性の場合は4枚です。
(ERが陽性で)リンパ節転移陰性の人は「Node negative」、リンパ節転移陽性の人は「Node Positive」のページを見ます。

一枚目には患者を識別する受付番号、生年月日、手術日、主治医、オーダーの受付日・報告日などが上のほうに書かれています。
(私の場合は、受付された3日後に報告が出ているようです。意外と早い!)

中央にある「Results」。ここに再発スコアが表示されます。
この再発スコアによって、低・中間・高リスクへ分類されます。
(各ページに表示されるグラフの横軸が再発スコアになり、縦軸が再発率となります。
グラフの自分のスコアの部分には印がついて見やすくなっています。)

1ページ目のグラフ。
リンパ節転移陰性の患者さんが5年間タモキシフェン治療をした場合の5年間の再発率。
page1


2ページ目のグラフ。
左側:リンパ節転移陰性の患者さんのタモキシフェン単独治療とタモキシフェン+化学療法(CMFまたはMF)をした場合の10年間の再発率。
右側:リンパ節転移陰性の患者さんの再発スコアと化学療法の効果の対比。
page2


3ページ目のグラフ。
(リンパ節転移陰性の場合にはこのページはありません)
リンパ節転移陽性の患者さんのタモキシフェン単独治療とタモキシフェン+化学療法(CAF-T)をした場合の5年間の再発率。
(リンパ節転移1~3個の場合と4個以上の場合に分けて表示)
page3


4ページ目。
(リンパ節転移陰性の場合は3ページ目)
ERスコア、PRスコア、HER2スコアを記載。
ERスコアが高いほどタモキシフェンの効果が期待できる。
page4


ところで、21種類の遺伝子の発現はどこに書いてあるの~?って思いませんか?
私は思いました。
そして探してみるとどこにも書いてありませんでした。
結局RSスコアとして総合的に再発の可能性が示されているだけで、詳しいところはブラックボックスのようです。

報告書はA5の紙がたったの4枚。(または3枚)
渡されて思ったのは

・・・これだけなのーーー!?

っていうのが正直な感想です(笑)
おおざっぱな計算で1枚約10万円の大事な報告書。
患者さんが自分でアメリカまで持って行けるオプションがついていたらいいのに・・・ってもちろん冗談ですが思うんです。
ふざけた患者です。ゴメンナサイ。


以上でこの検査にまつわることは書きつくしたように思うので、これでおしまいにします。
間違っている箇所があれば訂正しますので、ご指摘いただけると嬉しいです。

誠実に書いているつもりではありますが、所詮、匿名の患者の一体験談に過ぎないことをご了承ください。
不明な点の最終確認は医療機関へお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いいたします^^

OncotypeDX検査について(1)~(3)
(おわり)

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OncotypeDX検査について (2)
2010年02月15日 (月) | 編集 |
【追記】2012.8.10
私がOncotypeDX検査を受けたのは2009年です。
この記事の中で、現在におけるこの検査をとりまく状況や、変更点については加味されておりません。
詳細は医療機関等へのご確認をお願い致します。
あくまで当時の一体験談としてお読みいただければ幸いです。




注意:以下の記述には私の個人的な感想が含まれています!
各々のケースによっては違うこともあるかもしれません。
「こういうこともあるんだ~」くらいの軽い気持ちで読んでくださいね~。


(1)では、この検査がどのような患者さんに適応があって、何がわかるのか? ということを簡単に説明しました。

●検査はどんな風にするの?
乳がんの手術をした際に、切除した組織を検査に用います。(病院の病理検査を経た後でも可能。ここがMammaPrintと大きく違う点で、利便性があるという所以かと思います。)
がん組織をパラフィンブロックまたはスライドにしたものを病院から日本の代理店であるSRL社を通じて、アメリカのGHI社(Genomic Health,inc.)へ送ります。
乳がんに関係するとされる16種類の遺伝子をはじめとする21種類の遺伝子の発現を調べ、特定の係数を掛けて数値化したものがスコアとして反映されます。
おおよそ3週間~1ヶ月程度で結果が届きます。

採血をしたり画像を撮ったりなど、一般的な検査と聞いて受けるイメージのようなことは一切しません。
病院ですべてやってくれることばかりですので、患者さんはただオーダーを出したらお金を払って結果を待つのみです。

●結果はどのように出るの?
GHI社にて専門家の手により分析された遺伝子のデータは、計3枚または4枚のレポートとなって主治医のもとに戻ります。(枚数の違いはリンパ節転移陰性・陽性によって参照するページが違うためです)

スコアで判断されるのは、リンパ節転移陰性であれば10年以内、陽性であれば5年以内の再発率です。
○ 0~17:低リスク
○18~30:中間リスク
○31~100:高リスク
上記のように3つのグループにわけられます。
高リスク群であれば、タモキシフェン(TAM)に加えて化学療法(リンパ節転移陽性の場合CMF/陰性の場合CAF-T)の効果が期待できるとされていますが、低・中間リスク群に関しては化学療法を追加する効果は無いか、またはあっても低いとされています。
この結果はグラフで表示され、自分のスコアをたどれば再発率(TAM/TAM+CMForCAF-T)が一目瞭然に判断できます。

ちなみに私の場合は中間リスクで、TAMとTAM+CAF-Tの再発率の違いがほんの数パーセント(ほぼグラフの線が重なり合っている状態で表示)との結果でした。
今後妊娠の可能性を残しておきたいことや(抗がん剤治療を行うことで私の場合は2割前後の確率で生理が止まってしまう可能性があると医師より言われていました)、元々がんの悪性度が低く、抗がん剤が効きづらいだろうと想定される(抗がん剤が活発ながん細胞に作用しやすいため)ことなどを踏まえて、ホルモン療法のみ、という選択をしました。

(私の病院では病理結果が出るまで約1ヶ月を要し、さらにその後OncotypeDXの結果を得るまでの合計約2ヶ月の間は無治療で過ごしました。通常ならば病理の結果が出てすぐに術後治療が始まるかと思いますので、検査を要請するタイミングによっては術後治療のスタートが遅くなる可能性もあることを付け加えておきます)

ただ、個人的にこの結果に対して少々疑問を感じている点があります。
現在私が行っているホルモン療法はTAMだけではなく、LH-RHアゴニスト(ゾラデックス)により卵巣抑制を加えているという違い。
そして化学療法については、私の場合、CAF-TではなくTC療法等を使う予定だと言われていましたが、抗がん剤の組み合わせの違い。
これらの違いが、結果としてグラフに示された再発率との違いを生じることはないのだろうか?と素人としては思うわけです。
(もちろん(1)で述べたように閉経前患者についてはエビデンスがない訳ですから、私のケースでは信頼しきってはいけないという前提で、検査を受けています。)

日本においてエビデンスが未だ確立していない現段階においては、結果を鵜呑みにして全てを委ねてしまうより、納得して治療を受けるためのひとつの判断材料として、この検査を役立てるのが良いのではないかな、と個人的には思っています。
値段は決して安くはないけれど、今後の治療について、今後の人生について、どうしたいのかを熟慮した上でこの検査を受け、納得できる結論を出せたという点で、私はとても満足しています。


(つづく)

OncotypeDX検査について (1)
2010年02月14日 (日) | 編集 |
【再追記】2012.8.10
私がOncotypeDX検査を受けたのは2009年です。
この記事の中で、現在におけるこの検査をとりまく状況や、変更点については加味されておりません。
詳細は医療機関等へのご確認をお願い致します。
あくまで当時の一体験談としてお読みいただければ幸いです。




私が術後の治療方針を決定する際に用いた、乳がんの遺伝子検査「OncotypeDX(オンコタイプDX)」についてです。

注意:以下の記述には私の個人的な感想が含まれています!
各々のケースによって違うこともあるかもしれません。
「こういうこともあるんだ~」くらいの軽い気持ちで読んでくださいね~。


この検査によってわかるのは
1、乳がんの再発率を示したスコア(0~100/低・中間・高リスクへのグループ分け)
2、タモキシフェンのみの治療とタモキシフェンに化学療法(CMF)を加えた場合との再発率の比較
3、ホルモンレセプター(ER,PgR)とHer2レセプターのスコア

まずは以下のリンク先をご確認ください。

●SRL社・オンコタイプDX検査に関するプレスリリース→
●日本人への有用性を確認→

手元にあるSRL社発行のパンフレットを元に、私が医師から聞いたことなどを合わせた形で概要を述べていきたいと思います。
誤っている点があればご指摘をお願いします。
(上記リンク先の記述と内容の差異が若干ありますが、詳しくは医療機関等でご確認ください)

●OncotypeDXは研究用の検査です・・・
アメリカで開発され、主にアメリカでの診療に使われている検査です。
日本ではエビデンス(有用性)が確立されていません。
ですので、現在のところ保険適用外となり、検査料金は2009年7月時点で税込み45万円でした。

●どのような患者さんが対象なの?(原則)
1、ステージ1~3(3はT3N1まで)
2、エストロゲンレセプター陽性(リンパ節転移陽性の場合は、プロゲステロンレセプターのみが陽性でも可)
3、リンパ節転移陽性の場合は閉経後

ちなみに私の場合はステージ2a、ホルモン(ER,PgRともに)陽性、リンパ節転移陽性、ただし閉経前。
これに関して医師の説明は以下のとおり

現在までこの検査に関しては後ろ向き試験を実施してきた。
(後ろ向き試験とは過去の検体を用いるもので、意図的に偏りのある検体を用いて結果が導かれる恐れがある。反対に前向き試験とは、これからの検体を無作為に用いるもの。エビデンスを確立するためには前向き試験が必須である。)
以前はリンパ節転移陰性のみが対象であったが、現在では陽性も対象となった。
乳がんについては人種間の差はほとんどないだろうと言われている。
ただし検体のほとんどが閉経後の患者さんのものであり、閉経前のデータの絶対数が少なくエビデンスがないため、完全に信頼できる結果は得られないかもしれない。
しかし今後の治療法を検討する上での判断材料として、データが増えることは望ましく、この検査を受けることには賛成だ。


そもそも、この検査については保険適用ではないため、私の病院では医師のほうから提案されることはまずないそうです。
私の場合は、幸運なことに患者会で実際にこの検査を受けた患者さんの体験談を聞くことができました。
そのため病理結果が出るまでにこんな心積もりができました。
「リンパ節転移陽性であったなら、術後の治療はホルモン療法のみか、または化学療法を加えるのか選択を迫られるかもしれない。もしそうなった場合はオンコタイプDX検査が私にも適応があるのかどうか聞いてみよう。」
結果杞憂は現実のものとなり、医師に「賛成」と言ってもらえたので、検査を受けることに決めました。

【追記】2010.5.31
この検査を受ける前に心積もりしておいた方が良さそうだと思うことがいくつかあります。
一経験者としての感想に過ぎませんが、ここに記しておくことにします。

●エビデンスがないということ。
100%信頼するのではなく、あくまで参考資料とし、病理結果などと合わせて総合的に判断すること。

●ここでわかるのは「がん細胞が持つ遺伝子から判明した再発リスク」であること。
ステージやサブタイプに関係なく、RSスコアのみで再発率がグラフ上に示されるため、おおざっぱではないか?という印象を受ける。

●出た結果によって今後受ける治療の方向性をあらかじめ決めておくこと。
主治医と相談して低リスクなら○○治療、高リスクなら△△治療という道筋を立てておくこと。

(つづく)


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